思い出すかぎりでは

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陶器は世界中の遺跡等で発見される様に、腐食することもなく永く形をとどめているものです。
それと対照的に、人の感情や記憶は形は存在せず瞬間的に生まれてすぐに過ぎ去っていきます。

けれども、それらを陶器によって保存することはできないかと私は考えました。
それは、私の感情、記憶を抽象的な形に置き換えて制作するのではなく、
生活のなかに存在している物を作ることで各自がその物に関連するの記憶を引き出すという方法です。

この作品では誰もが関わりがある浴室をつくることによって、見る人の感情、記憶を引き出すことをねらいとしています。
この作品によって、私は自分が持っている浴室に関連する感情、記憶を思い起こしますが、
他の人はその人それぞれの感情、記憶を思い起こすでしょう。