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愛 壱~伍では人間の精神の崩壊までへの段階を表しています。
数字が大きくなる程、損傷の程度が大きくなります。

精神をバケツ、鍋などの入れ物にたとえました。
蛇口は周りの環境からの愛情の注ぎ口です。

精神が健康であれば他者や、環境からの愛情を受け止めることができますが、
精神が何らかの原因で傷ついたり、壊れた場合には愛情が漏れ出すなど、
全てを溜めておくことができません。

そのような場合、自分の精神を埋めることができず、どうにか埋めようと懇願し苦しみ続けます。
最後に残されているのは死です。

都会では、沢山の人が暮らしていますが、その人間模様は複雑で、混沌としており、
地方のような地域の強い結びつきもありません。
隣の住人を知らない場合もあります。

都会では人が多く暮らしていますがよく言えば独立した人生を、
悪く言えば孤独人生を生きている場合が多いように思います。

私が都会で暮らす人々から読み取ったこと、また実際の経験に「愛」という題名をつけ5つの作品に表現しました。

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愛 壱(バケツ)
精神が健康で容器も大きいので、愛情を溜めることができます。

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愛 弐(鍋)
用量が小さいですがまだ愛情を溜めることができます。

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愛 参(紙袋)
紙袋なので染み出し、ある程度までくると容器が崩壊します。

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愛 肆(牛乳パック)
痛み、破れ、普通の愛情の量では愛情を溜めることができません。
だから複数の蛇口から注ぐことが必要です。
でも注いだ愛情もほとんど溜めておくことができません。

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愛 伍(給湯機と割れたグラス)
完全に壊れてしまったので愛情を注いでも何も溜めることができません。

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